Tokushima × Samba × Awa-odori
Office TOWAIEは、徳島を拠点に、サンバの熱で地域のイベントや体験の場を企画・運営しています。
Office TOWAIE 代表サンバダンサー Kana
Why Samba
「何を踊ってもいい」と言われた、あの日から。
サンバ(Samba)は、ブラジル北東部にルーツを持つ、音楽と踊りの大衆文化です。日本では華やかなカーニバルの印象が強いですが、もともとは輪になって、誰もが参加できるものです。
20年以上前、東京でサンバに出会って以来、私はずっと、その魅力にはまり続けています。
根は、真面目な優等生タイプ。親や先生が求める「正解の型」を直感的に読み取り、自分をそこに当てはめるのが得意でした。無理が重なっていることにも気づかないまま走り続け、熱を出してしまうこともしばしば。社会人になっても「型どおりにやろうとする癖」はなかなか抜けず、いつしか体と心が離れてしまっていたのだと思います。情熱を預けきって信頼できる場所を、見つけられずにいました。
鬱々とした毎日の中で、ふと思いました。ダンスでもやれば、こんな自分も変われるだろうか。けれど、決められた振り付けを一生懸命に練習して、型どおりに間違いなくできたら合格——そんなダンスでは、またストレスが増えるだけ。幼いころから身近にあった阿波踊りも、当時の私には「型に合わせるもの」で、どこか窮屈に感じていました。
そんな折に出会ったのが、東京のサンバチームの体験会。「健康のためにもいいかもしれない」と、思い切って門を叩きました。
噴火を控えた火山の地底から湧き上がるような、大太鼓の響き。その輪の中へ一人ずつ放り込まれ、告げられたのは「何を踊ってもいい」というひと言。
そんなことを言われたのは、生まれて初めてでした。最初こそ戸惑ったものの、太鼓の響きに包まれていると、心より先に体が動き出していました。ステップも、サンバのお作法も知らない。そんな私の「めちゃくちゃかっこ悪い舞」を、みんながまるっと受け止めて、喜んでくれたのです。
そして、あらためて輪を見渡したとき、衝撃を受けました。踊っている一人ひとりの踊りが、誰一人として同じではなかったのです。当たり前のことだけれど、体も心も、一人ひとり全部違う。その人の生き方や考え方が、そのまま踊りとなって、目の前に表現されている。なんてクリエイティブな場なんだろう、と。
型にはまろうとしてきた私を、まるごと許してくれた場所。それが、サンバでした。場の力、そしてその場をつくる一人ひとりのエネルギーを、身をもって知った瞬間。これが、私の原点です。
一人ひとりが本来持っている個性と力を引き出し、楽しさと幸福感で満たしてくれる。それが、サンバの本質的な力であり、「場を生む力」そのものだと思っています。
そのエネルギーは、言葉がなくても伝わります。慰問やパレードの現場では、ふだんは体を動かせない子どもが、元気をなくしていたお年寄りが、音に合わせて立ち上がろうとする姿に何度も出会いました。「生きる力」を受け取り、また手渡していく。そのやりとりの中で、渡した人も受け取った人も豊かになっていきます。サンバは、単なる踊りやジャンルのことではなく、言葉のいらないコミュニケーション。だからこそ、その熱を絶やさずに温め続ける活動自体に、価値がある。サンバにはゴールがなく、生きることそのもの。20年続けてきた理由は、そこにあります。
Awa-odori × Samba
阿波踊りの街だからこそ、サンバ。
2003年に東京でサンバを始め、結婚・出産を経て2013年に九州へ転勤。2018年に帰郷しました。その間もサンバは細々と続けていたものの、徳島でサンバを続ける自信はありませんでした。業界では、阿波踊りがあるから徳島は「サンバ不毛の地」とまで言われていたからです。
しかし、徳島にもサンバやブラジルが好きな方が、少数派ながら確かにいることを知りました。集まってくれた数名で、2019年に「徳島サンバラボ」を設立します。
名前のとおり、サンバの魅力を楽しく探求し続けたい。未完成のエネルギーを糧に、前進していきたい。そんな願いを込めました。
ところが2020年にコロナが襲来。同時期に私は大きな病気をし、活動継続に悩む時期もありました。しかしながら練習を重ね、ブラジル人ミュージシャンによるワークショップ、地域のお祭りやイベントへの出演で、なんとか地道にサンバの輪を広げてきました。
「阿波踊りがあるのに、なぜサンバ?」いちばんの理由は、シンプルに、私がサンバを大好きだから。
そしてもう一つ。徳島の人にとって、阿波踊りは身近な存在だけに、新鮮さを感じにくくなっているところもあります。
阿波踊りもサンバも、街全体を舞台とするスタイルなど共通点が多く、徳島に新しい風を吹き込むことができ、相乗効果が期待できると考えています。
具体的には以下のような共通性があると考えています。
サンバの本質は即興性。型を大切にする阿波踊りと、補い合う関係にあります。
街を舞台にパレードする「祭礼型」。運営の面でも体感の面でも、阿波踊りと親和性が高い踊りです。
徳島県民がブラジルで立ち上げた「レプレーザ連」や、徳島ブラジル友好協会など、歴史的なつながりがあります。
街じゅうが踊りに包まれる祝祭性は、どちらにも共通。そのうえで、違いが互いを引き立て合うことができると考えています。
AIや効率化がますます進み、情報があふれる時代。実際には体験していないことまで、まるで本当に体験したかのように感じられる今だからこそ、大切なのは、身体体験を伴った感動です。直接体験から生まれる、人と人との関わりや温度感こそが、これからいっそう重要になると、私は思います。
それに気づかせてくれるひとつが、サンバだと信じています。その価値を少しでも多くの人に届けたくて、そして、私を育ててくれた場所への恩返しができればと思い、故郷・徳島で活動を始めました。
この思いに共感してくださる方と一緒に、徳島を盛り上げていきたいと思っています。
Co-create Local Events
こんなこと、ありませんか?
出演だけでなく、企画の段階から。サンバの熱で場をつくり、告知やメディア発信まで。演者も、主催者も、来てくれた人も、「また来年も」と思える場を一緒に設計します。
地域の想いと、イベントのねらいを聞くところから
子どもや地元の方とワークショップを重ねて
パレードやステージで、会場をひとつに
プレスリリースや告知で、地域の外にも
一度きりで終わらない関係づくり
Case Study
2026年8月
100人の商店街サンバパレード
Let's Dance Together
Samba Experience
年齢も経験も、役割や肩書きも、いったん脱ぎ捨てて。サンバを通じて「自分に還る」、さらには「自分さえ脱ぎ捨ててみる」時間をつくります。
サンバ体験教室(準備中)Awa-odori × Samba
二つの踊りの共通点と違いを、体で味わう体験。歴史や文化の背景も学びながら、阿波踊りの期間にとらわれず、リズムに没入する時間を。街に響くさまざまな音を楽しむツアーも企画しています。
参考事例阿波踊り期間中、県外から約30名のパイロット企画Something New
「こんなこと、できる?」という相談から、一緒に考えたいと思っています。マルシェ、企業のイベント、まちの集まりなど、まずは気軽に声をかけてください。
Track Record
2026.08.13 / Pilot Edition
阿波踊りの熱狂に、サンバをぶつけたら、何が起きるのか?
阿波踊り期間中の8月13日、両国橋から新町橋、東新町商店街へ。東京・大阪・神戸など全国から約30人のサンビスタが集まり、阿波踊りの街をサンバで練り歩きました。
「外から見る」のではなく、「中に入って共につくる」へ。偶然居合わせたNHKの中継でも紹介され、参加者のリピート意向も高い結果となりました。
主催:阿波踊り×サンバ2026〈パイロット版〉実行委員会/produced by 徳島サンバラボ ・ Office TOWAIE
2026.08.12 / Kamikatsu
東京から招いたプロダンサーとともに、上勝町の集落の納涼祭へ。地元の阿波踊り連と共演し、小学生からお年寄りまで、集落じゅうが熱狂する夜になりました。
東京のダンサーたちは、ゼロ・ウェイストの取り組みで知られる上勝町を観光としても満喫。里山の自然にふれ、住民のみなさんとの交流も深まりました。踊りをきっかけに、人と土地がつながる時間になりました。
2025.04〜 / Samba Night
2025年4月から、徳島市のMusic bar Rickyで「集まれ!踊るAHO」を合言葉にしたサンバナイトを企画・主催。Vo.0から回を重ね、ダンスと打楽器のステージに、お客さんも一緒に踊り出す夜をつくってきました。
2025年12月には、各地からサンバパフォーマーを迎えた「Ricky Super SAMBA NIGHT」を開催。阿波踊り以外にも多様な文化に触れられる場を増やし、「自分のままで輝ける場所」を徳島に増やしたいという思いで続けています。
2025.03.15 / Samba Live
Dario Sakumotoさん(カヴァキーニョ・ボーカル・パンデイロ)、Yuta Kajiwaraさん(ギター・ボーカル)、Leandro Shimuraさん(パンデイロ)を徳島に招いたサンバ、ボサノバ、ショーロのライブ。会場は徳島市籠屋町の Music bar Ricky。
オープニングアクトは徳島サンバラボ。ライブのあとは、お客さんも一緒に輪になるパゴージ(サンバ・セッション)へ。プロの音楽家と地域の踊り手、聴きに来た人がひとつの場を囲む夜になりました。
このほか、池田ケーブルテレビなどでも紹介されています。徳島サンバラボ メディア掲載一覧
Office TOWAIE 代表
徳島サンバラボ 代表
Kana
Samba Dancer
Profile
上京を機にサンバと出会い、ダンサー歴20年以上。2018年に徳島へUターンし、2019年に「徳島サンバラボ」を立ち上げました。阿波踊りでは「本家大名連」で3年間踊り、サンバと阿波踊り、両方の文化の内側にいる当事者として活動しています。
本業では20年以上、取材・編集・広報の仕事に携わってきました。その経験を、企画づくりや告知、メディアへの発信に生かしています。
Contact
イベントのご相談、ワークショップのご依頼、「まだぼんやりしているけれど」というお話も歓迎です。
お問い合わせの窓口は、Office TOWAIE です。